スリランカ旅行~遺跡を訪ねて~

スリランカ シーギリヤ・ロック 写真撮影:前尾津也子

 みなさん、この岩山の写真、どこかで見たことはありますか? 

スリランカと言えば、旅行のリーフレットには必ずと言って良いほど、この「シーギリヤ・ロック」が登場します。

この200メートルほどの岩山には階段がついていて、頂上まで階段で登ることができます。

 でも、私には、何故みんながこの岩山に登るのか?その理由が良くわかりませんでした。(写真はクリックすると大きくなります。)

 実は、このシーギリヤ・ロックの頂上には、カッサパ1世の宮殿跡が残されています。頂上まで行って、私は本当にビックリしました。何と、岩山の上には大きなプールが作られ、昔はたくさんの女性がその周りで踊り、宴が催されたのだそうです。国を見下ろす天空の宮殿。これは確かに一見の価値がありますね!

スリランカ シーギリヤ・ロック頂上 写真撮影:前尾津也子

 この王宮殿が作られたのは5世紀の後半。カッサパ1世は父親を殺して王座を奪い、この岩山に王宮を作ったのだそうです。復讐を恐れた王は、岩の壁や狭い階段など、敵が攻め込みにくい工夫を随所に施しています。でも、食事を運ぶのも、人が行き来するのも、狭い階段を上り降りしなければならず、王に仕える人々は大変だったことでしょう。

 そして、495年、カッサパ1世は弟との戦いにおいて劣勢にたたされ、最後は自殺することに。このシーギリヤ・ロックには、そんな悲しい歴史があるそうです。

 もうひとつおススメなのは、ユネスコの世界遺産に登録されているダンブッラの石窟寺院。紀元前3世紀に僧院として建設され、紀元前1世紀から寺院になったそうです。寺院には5つの石窟があり、中には美しい壁画と仏像が、修復されながら美しい姿を保っています。第1窟にある大きな真っ赤な足の裏の仏様は寺院で最も古いご本尊だそうです。第2窟は広大で様々な仏様が安置されています。

 そして、何よりの見どころは壁や天井に描かれた美しい壁画!紀元前から壁画は徐々に増えていき、それぞれの王によって修復され、下絵とは異なる絵が上書きされてきたそうです。歴史的に修復が繰り返され、オリジナルはほとんど残っていないとか。極彩色の壁画は、今後も少しずつ形容を変えながら、これからも引き継がれていくことでしょう。(写真はクリックすると大きくなります。)

 最後は、遺跡ではないのですが、スリランカの動物をご紹介します。自然と一体になれるスリランカ、まだまだ魅力は語り尽くせそうにありません。

<写真撮影:前尾津也子>

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コメント: 2
  • #1

    Ryoko Hashiyada (水曜日, 21 3月 2018 19:22)

    この階段登るの怖くなかったですか?とても急そうに見えます。

  • #2

    前尾 津也子 (水曜日, 21 3月 2018 19:40)

    手すりもあるので、大丈夫でした。子供やお年寄りもいらした気がします。